有限会社 鳥海山麓齋藤農場  自己紹介


 はじめまして。有限会社 鳥海山麓齋藤農場です。自分で言うのもなんですが、長い名前にしてしまったなあ、とやや反省しないでもありません。しかし鳥海山の麓にあるというのはアピールの重点ポイントですので、なにとぞ末永くよろしくお願い申し上げます。

《鳥海山ってどんな山?》
 ということで所在地は鳥海山の麓なのですが、実はこの鳥海山はあまり知られていないような気がします。どうでしょうか。今のところ同じ山形県内の月山とか羽黒山のほうがやや有名なようです。しかしこの鳥海山、標高では負けていません。東北地方では第2位の2236メートルを誇ります。因みにこの高さは「ふうふでみろ(夫婦で見ろ)」と語呂合わせで覚えるんだそうです。

 東北地方第1位の燧ケ岳(ひうちがたけ・2356メートル)は福島県にある山ですが、これは尾瀬沼のすぐ脇の連山の一部です。一方わが鳥海山は日本海の海抜0メートルから頂上まで独立峰として一気に立ち上がっています。しかも海から山頂まで一つの町(飽海郡遊佐町)です。こういう町は全国的にもかなり珍しいでしょう。

 海のそばにある独立峰なので最大の特徴は上昇気流が活発で降水量が多い、ということです。冬は日本海からの季節風がまともに吹きつけ、積雪深で20〜30メートルも吹き溜まる場所もあるそうです。梅雨の時期も梅雨前線はまるで鳥海山に引っかかってしまったかのように停滞します。そんなこんなで山頂付近の降水量は年間約2万o(!!!)と推定されています。しかしこのおかげで麓ではあちこちで水が湧き出し、米を作ることが出来るのです。

早春の鳥海山 冬の日本海

《齋藤農場はこんな農場》
 山の紹介ばかりではなんなので農場と圃場の条件の紹介にまいります。当農場は2001年に21世紀の開始と同時に誕生しました。世では「新規参入」というカテゴリーです。あるいはベンチャー企業という捉え方も出来るかもしれません。しかし実際は言葉のようにそんなに格好の良いものではありません。常に土地無い、金無い状況との闘いです。こうした状況の中だからこそ、お客様からの郵便振込用紙に書いて頂いた一言が大きな励みになっています。

 さて現在の作目ですが、水稲栽培をメインにして、あとは野菜を少々作っています。水稲は殺虫剤と除草剤合わせて4成分だけ使用する栽培方法で行なっています。
 田んぼですが、急な法面(のりめん)と石(岩)が作業の前に立ちはだかっています。水田は山麓というよりも山腹というような場所に位置しているので、いわゆる棚田です。ということは田と田の間の畦は長く急な斜面です。まずこの草刈が半端ではありません。次に鳥海山は火山なので田んぼじゅうに石やら岩がゴロゴロしています。まあ最近では慣れてしまいましたが。
 水は冷たいです。更に標高が150メートル前後あるので、気温はいわゆる庄内平野と呼ばれる平野部より当然低く、米の単位面積当たりの収穫量ははっきり申して少ないです。しかし稲の体内で作られたでん粉が夜の気温が低いために稲自身の呼吸でエネルギーとして使われることが少なく、その分籾にしっかり詰まるのでは、などと言われています。


《齋藤農場のメンバー紹介》
  最後になりましたが農場主とその家族の紹介を少々。農場主は1974年生まれの寅年おひつじ座。東京生まれの東京育ちで大根踊り大学の農学部を卒業後、北海道内の農業法人従業員を経て2001年にこの地に入植しました。家族は妻と2004年11月に生まれた息子、2007年4月生まれの娘、2012年1月生まれの末娘の5人です。よろしくお願い致します。

農場主